2010年12月24日金曜日

高嶽山宗兼院(島根県益田市馬谷町)

高嶽山宗兼院(たかだけやまそうけんいん)

●所在地 島根県益田市馬谷町
●創建年 鎌倉期
●開基 滝口半田時員
●山号 高嶽山
●宗派 曹洞宗
●探訪日 2010年9月12日

◆解説
 前稿馬谷高嶽城(島根県益田市馬谷)で取り上げた築城者・平宗兼を菩提する寺院である。
平宗兼の家臣・滝口半田時員(たきぐちはんでんときかず)が、宗兼没後、彼の冥福を祈って、馬谷高嶽城が見える東麓に建立したものである。
【写真左】高嶽山宗兼院入口













 宗兼は、建保元年(1213)には、当地に佐比売山厳島神社、多紀都比売命を祀り、鎮守の社とした。この場所は確認していないが、おそらく、当院の南西部に突き出した小規模な社があったので、この場所かもしれない。

 なお、宗兼の没した時期は分からないが、寿永4年(1185)の源平合戦・壇ノ浦で益田兼高に捉えられていることから、承久年間(1219~21)からさほど遠くないころに亡くなっていると思われる。

【写真左】山門
 現地には、当院の縁起など記したものはない。

【写真左】本堂
 なお、境内周辺を平宗兼や半田時員関係の墓石がないか歩いてみたが、特記すべきものは見いだせなかった。
【写真左】駐車場側から見る。

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