2009年3月9日月曜日

佐々布の五輪塔(島根県松江市宍道町佐々布)

佐々布の五輪塔
●所在地 宍道町佐々布

●佐々布要害山城の位置は、「佐々布中」と「岡の目」というところの中間地点にあるが、ここから北北西すなわち、国道9号線方面に約1キロ下った地点には、東に「荻田」、西に行くと「小佐々布」の分岐点がある。そして、この三叉路のところに、写真で示した大きな石碑がある。

●これまで何度となく見ていた石碑で、よくある江戸期の街道筋に建てられている旅人を祀るものだと勝手に思っていた。
 しかし、数年前から山城を探訪していた関係で、五輪塔や宝篋印塔と他の、石碑・古墓との区別がだいぶ分かるようになってきた。

●今回佐々布要害山城を探訪したあと、改めてこの石碑を見たところ、これは明らかに江戸期のものでなく、その形式は五輪塔にほぼ間違いないと思われる。

●しかも、その大きさが相当大きく、これだけ大きいものは私の知る限りこの地区では見かけない。しかも、その場所が佐々布氏の領地であったということを考えると、佐々布氏の五輪塔である可能性が高いのではないかと思われる。

●地元の方にはまだこの五輪塔について聞いていないが、非常に興味のある五輪塔である。なお、「宍道町史」の史料編で、この五輪塔が記載されているかどうかはまだ確認していない。

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